40歳を超えたら定期的に胃カメラを受けるのがおすすめという記事を良く見かけますが、これまでなかなか勇気が出ず胃カメラは受けてきませんでした。
2年前位から会社の健康診断のバリウム検査で少し気になる所見が出てからは一度胃カメラを受けてみようかなと思ったものの、胃カメラだけを単独で受けに行く気には中々なりませんでしたが、会社の健康診断でオプションでバリウム検査を胃カメラに変更できるということを知り、今回は思い切って胃カメラを受けてみることにしました。
事前の情報収集も特にせず、「胃カメラやってみるか!」と勢いで申し込んでしまったので、胃カメラにも口からだけでなく、鼻から入れる方法があったり、麻酔を使ったりで色々やり方があるということを知らず、後から知りました。
胃カメラの方法について
ざっと調べたら感じでは胃カメラには次の方法があります。
①通常カメラによる経口内視鏡(口から入れる胃カメラ)
②鎮静剤を使った経口内視鏡(点滴で眠った状態で受ける胃カメラ)
③経鼻内視鏡(鼻から入れる胃カメラ)
④鎮静剤を使った経鼻内視鏡(点滴で眠った状態で受ける鼻からの胃カメラ)
大きく分類すると、口から入れるか鼻から入れるか、眠った状態(もしくは朦朧した状態)かそうでないかと言ったところだと思いますが、上記では①が一番大変で、④に行くほど負担が少なそうです。それぞれメリットデメリットがあるとのことですが、胃カメラについてインターネットで検索すると初めての方は鼻から、もしくは眠った状態でやるのがオススメという記事をよく目にします。
自分が今回受けることになったのは①の方法です。健康診断の案内で病院から1ヶ月前位に①の方法であることの案内が来た時、一瞬怯みましたが、その時はあまり良く調べていなかったので、「まあ、何とかなるだろう」と思っていました。
ところが、いざ胃カメラの日が近づくにつれ、自分の周りの人達に胃カメラについて話を聞いてみて分かったのは、胃カメラを受けたことがある人がほとんどいなかったということ。それと、受けたことがありそうな会社の年配の方に話を聞いても、自分の周りでは経験が無いという方がほとんど。しかも年配の方からは、「胃カメラは相当大変みたいだから、知らない病院では絶対やりたくない、誰かがやったのを聞いてからでないとやだなぁ」ということを言うので、余計ブルーな気分になりました。
いざ病院へ
胃カメラ当日は、健康診断の一環なのですが、気分は大手術を受けるかのような気持ちで挑みました。何人かは胃カメラを希望する人がいるようですが、圧倒的少数派です。
ひと通りの検診を終えたらいよいよ胃カメラです。
胃カメラの場所は違う階だったようで看護師が誘導してくれました。そこでも看護師からは「胃カメラですか。大変ですねぇ。」とのこと。「そんなに大変なんですか?」と聞いたところ「大変ですね。」「辛いですけど、誰しも一度は受ける検査ですから、頑張りましょう」とのこと。
いざ、胃カメラへ
診察室の前でしばし待機時間があり、そこでは胃をキレイにする薬を飲んだ後、麻酔を凍らせたキューブを口に入れて下さいとの指示がありました。麻酔は歯医者の麻酔と同じような感じで、口で溶かしながら飲み込みます。舌の上は溶けてきた麻酔が口に広がり麻酔がかかってきた感じがしましたが、肝心の喉は液体を飲み込んでしまうので、思ったほど麻酔がかかっている感じがせず、麻酔ちゃんと効いているのかな?と思いながらしばし待ちました。
ふと、部屋を見渡してみると、その部屋には胃カメラをラクに受けるための方法が掲示されていました。
①カメラを口から入れるときにはあごを前に出す。(看護師には志村けんのようにあごを前に出してと言われました)
②鼻から空気を吸って口から息を吐く。(これ、できなかったです。口で吸って口で吐いてました。)
③カメラを入れているときには目を閉じない。目を開けて遠くを見る。(目を閉じるとカメラが通っているところを意識してしまうようです。)
④カメラを入れているときにはツバは飲み込まない。また、空気が入るがゲップはしない方が早く終わる。(検査の時に胃を見やすくするために空気を入れたりするようです)
因みに、カメラを入れて見て、検査が必要そうなものが見つかったら、それを切り取り生検するそうです。また、胃の中に出血が見られたりする場合は止血も合わせてやってくれるそうです。
そして、名前が呼ばれました。
ベッドの上に左向きに横になり、口の中にカメラを噛まないようにする哺乳瓶の吸い口部分が穴があいている物体を咥えて待ちます。
カメラを先生が持っていましたが、結構大きいですね。喉を通る時が一番オエッときて辛いそうです…
胃カメラを終えてみて
率直な感想として、自分の場合は思ったよりは大丈夫だったなという感じでした。恐らく先生が上手だったんだと思います。カメラが喉を通る時のオェッはほぼ皆無でした。
もちろん、カメラが喉や胃を通る感覚やカメラのコードがぐるぐる回ったり胃が膨張する感じがあったりで不快感はあるのですが、事前情報のようなとても我慢できないというような感じではなかったです。
10分位の検査だったのでしょうか。終わった後しばしの時間をおき、カメラの画像を見せてもらいました。現状においては問題は無さそうで安心しました。
尚、検査の後は、喉に麻酔が効いているので1時間は飲食禁止です。麻酔が覚めたら飲食可能になります。
胃カメラを終えてみて、バリウムではみることができない胃の内部が、色が、形がといったところがよく見え、やっぱり信憑性が違うなぁと思いました。
胃カメラを終えてもう二度とやりたくないという方もいるようですが、自分はそこまででは無かったです。また受けても良いかと思いました。そう思わせてくれる先生にあたって良かったです。